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めがね
『めがね』観てきました。
公式サイト→http://www.megane-movie.com/
率直な感想は…うーん、微妙?!
『かもめ食堂』がとても良かったので、ちょっと比べすぎた所もあるかも。
以下ネタバレもあります。
携帯の通じない場所に来たかった、というタエコ(小林聡美)が
舞台の地に降り立ってしばらく、
宿泊先の『ハマダ』に集まる人たちの生活サイクルに、イマイチ溶け込めないあの感じ。
朝起きたらメルシー体操。
ごはんはみんなで食卓を囲む。
この島ですることと言ったら、『黄昏る』ことくらい。
私はタエコの感じる違和感を、そのまんま感じてました。
自分の好きな時間に起きて、ゴハンだって好きなときに一人で食べたいし。
いきなり海辺で体操してても一緒に!とは思えないし
『黄昏る才能』
という言葉にもひっかかりを感じてしまった…
確かに、こうゆう場所に来て、何をしたらいいかわからない、
観光する所がないとやることがない、と思ってしまう人もいるでしょう。
私はややそうかもしれません…
『かもめ~』と比べるのもなんですが、この映画では押し付け的な雰囲気を
多少なりとも感じてしまいました。
この島の大多数の人がこんな感じだから、あなたもそうしてみませんか?風な。
サクラさんへの敬意としてのユージやハルナの言葉もそうかな。
まぁ強制されてるわけではないのですが、
結局うっすらとしたルール(多数派の)はできてしまっているわけで…
でも、いつのまにか流されていることも心地よさの一つと言ってしまえば…
うーん難しい
タエコが重いスーツケースを手放した、あの瞬間は
絡まってた色んな感情が少し解けたような気はしましたが
あまり良くない感想を連ねてはいますが、
小林聡美さん、市川実日子さん、加瀬亮さん、光石研さん、そして
もたいまさこさんの演技は、文句無し!で素晴らしかったです
もたいさんなんて、見てるだけで笑えるもんなぁ…すごいよなぁ。
5人が集まって氷を食べるシーンが一番良かったかも。見事なバランス。
そうそう、犬のケンも、とっても良かったです
そういえばこの映画では、生活音も癒しの要素であるなぁと実感しましたね
特に食卓の準備の音とか、すごくほっとするんです。
もちろん美味しそうな画があってこそなんでしょうけど
静かで美しい景色と、美味しそうなゴハン、そこにただただ流れる贅沢な時間。
なかなか味わえない非日常的な空間を堪能するという意味では、
とても満足できました
観終わった後、腰が重くてスッと立ち上がれなかったし…
自分で思ったより、意外にどっぷり浸かっちゃってたのかな?!
観るならぜひ広いスクリーン、音の良い劇場で、ですね
2件のコメント
コメントありがとうございます
- 2008-04-06 00:39
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こちらこそ、TBとコメントありがとうございます!
>ある解放の世界に入っていくために、捨てるべきものがあることを、示唆しているような
そうですね、余分なモノは削ぎ落とすことや、元々はシンプルでいいんだよ、ということが
メッセージとして強く感じられたように思います。