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私たちの教科書 最終話
事件の真実が、明らかになりました。
「あなたは私、私はあなた」
なんでも二人で分け合って生きていこう、そう約束した二人でしたが
朋美の兼良への恋をきっかけに、その関係も崩れていったと…
兼良の父の援助交際を悪く言ってしまったことがイジメの発端
明日香に同情されたくないからと、酷い言葉で明日香を非難したり、
ピアノに打ち込むことで自分を保ってきた朋美。
そんなピアノへの夢も、指の怪我で断念、
生きる希望を失った朋美を隠れ家で助けたのは明日香でした。
「代わりにいじめられてよ」
快く身代わりになることを受け入れた明日香
誰だって、自分がいじめられるのは嫌で避けたい。
関わりたくない思いが先にくるのは当然のことです
朋美は自分のやったことに対して常に自責の念にとらわれながらも
明日香の優しさに甘えるしかなかった。
「世界中のどんな人にも、自分が死んだら悲しむ人がいる」
「死んじゃだめ、生きてなきゃだめだよ」
あの日、あの教室で、これまでのことを乗り越えて二人がまた
わかりあえたというのに…
明日香は事故で手を滑らせて窓から落ちたのでした。。。
「私を死刑にしてください」
そう言った朋美の表情が―――
今までギリギリで保ってきたラインが決壊したようでした…
一年後、加地先生は車椅子に乗っていました。
あの日職員室で負った怪我。
大城先生がサポートしているのには一安心ではありましたが
教師たちは、今も変わらず職務に励んでいました。
ただし、雨木副校長を除いて。
先生方は、確実にあの事件の後から変化があったようで。
もうこの学校は大丈夫なのかな、と思える雰囲気が感じられました
そして、いよいよこの裁判の判決が下るとき
「原告の請求を、一部を除き棄却する」
一部というのは、明日香は事故死だったため、損害賠償請求はできない、
ということでした。
結果はどうあれ、瀬里の言うとおり、
意義のあるものであったには違いありません。
報告をしに明日香の墓前に向かった珠子は、雨木副校長に遭遇します。
ボランティア活動をしているという彼女。
この人が負った傷も深いものなんでしょうね…
朋美の居場所を教えてもらった珠子。
フリースクールに出向き、朋美を連れ出します。
「明日香に会いに行こう」
秘密の隠れ家の壁には、明日香が明日香へ宛てた手紙が記されていました。
8歳の自分、今の自分、20歳の自分、30歳の自分…
昨日の自分も明日の自分も、ずっと繋がっているものだから。
自分自身だけにじゃなく、同じ思いの誰かを励ますような温かい言葉。
生きる希望に満ち溢れた言葉たちには涙涙でした…
明日香が自ら命を絶ったわけではなかったことが真実であって、
少しは救われた気分なのかな。
でも、生きる気持ちが確かだった分、ただただ悲しさは増す一方ですね
イジメの現場を映像で見せずとも、うまく状況を説明して
ここまで見る側を引き込ませてくれたこのドラマ、
そういった点ではすごかったなぁ~と改めて思いました
「世界を変えることはできますか?」
この問い、私の中では一生答えはでないかもしれません
でも、少なくともこの事件に関わった人たちの世界は変わったのだと思います。
事実はそこにいる人たちにしかわからないなんて言わず、
どんな形でいつ自分が当事者になるかもわからないわけなのだから
真剣に考えないといけない問題だなぁと、深く考えさせられたドラマでした…
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