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重力ピエロ
『重力ピエロ』、先週末の最終上映日に駆け込みで観てきました~
あらすじ(goo映画より)- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
遺伝子を研究する大学院生・泉水と芸術的な才能を持つ2つ年下の弟・春は、仲の良い普通の兄弟だ。
優しい父と三人で、平穏に、そして陽気に暮らしている。
だが、この家族には春の出生に関わる哀しい“過去”があった。
その原因をもたらした“ある男”が街に戻ってきた。
そして、時を同じくして不審な連続放火事件が発生する。
その現場には謎めいたグラフィックアートが残されていた…。
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以下、感想です(ネタバレあります)。
一番印象的だったのは…
小日向さん演じる正志の父親としての在り方ですね。
穏やかで優しくて、ポワンとした(笑)人柄の中に、驚くほど揺るぎなく強い信念があって。
終盤、“遊んできた”兄弟二人を、全てお見通しの目で見据えて
「悪いことをしたんじゃないか」
と、問い詰めるシーンのあの表情がもう…内側からにじみ出る気迫に圧倒されました
梨江子の事故死、自らの病と、24年前の事件以降も次々と奇禍に遭っても
気丈に、後ろを向くこともなかった正志を見ていると
生きる意志の持ち方によって、世界が変わるんだ、と思えてくるんですよね…
この父だったからこそ、母が笑顔を取り戻せたんだろうし
この両親だったからこそ、兄弟が素直に仲良く育ち、奥野家は奥野家であったんだなぁ、と。
とはいえ、そんな最強の家族に囲まれていようと、
春が抱え込んだ出生の秘密、それによる自問自答から解放される日々は
そう簡単には訪れる訳が無くて…
彼が最終的に結論として出した“浄化”の行為は
世間的にはもちろんやってはいけないことなんだけども、
このお話として見る限りは、春の思う決着の付け方が叶ったのなら良かった、と思えました。
たぶん、渡部さん演じる葛城が、ろくでもない悪人だったからだな(苦笑
サーカスのピエロを見て、
「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる」
と正志。
タイトルに込められた意味に納得の瞬間でした
「春が 二階から落ちてきた」
桜舞い散る、学校校舎からの春の軽やかな飛び降りで始まった冒頭。
終わりは同じように、自宅からフワリと飛び降りる春。
春が解放されたことの象徴のようなラストには、静か~に胸が熱くなりました
二人の様子から見ると、自首はしなかったようですが
これについてはもう突っ込むことが野暮ですね
***
数々の重たい出来事にぶつかりながらも
こんなに温かい気持ちで見終えることが出来るなんて、本当に不思議な映画でしたわ~
「家族」という軸がブレなかったからかな。
思い返すと奥野家の家族の笑顔ばかり浮かんできますから
それにしても、春役の岡田将生さん、最近では『ハルフウェイ』で観ていたんですが
雰囲気が全然違ってビックリしました。
もちろん役のせいもあるでしょうけど、何か別人みたいに思えたんですよね~
それほど春だった、ってことですかね
加瀬さんは、ある意味新鮮味は足りない役柄ではあったけど、
やっぱり自然体の演技は最高ですね
そうそう、夏子さん役の吉高さん!
出演されていると知らなかったので、出てきたときに嬉しいサプライズになりました(笑
夏子さんの存在が実はキーというのもしてやられましたわ~
小日向さんと鈴木京香さん、渡部さんは…もう、言うことありません(笑
役者の真髄を見せていただきました!
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる」
「自分自身がこの世で見たいと思う変化になりなさい」
他にもたくさんある素敵な言葉にも出会えたし、なんていうか
辛いことがあったりしたときは思い出したい映画になりそうです
主題歌↓もとても良かった
小日向さん演じる正志の父親としての在り方ですね。
穏やかで優しくて、ポワンとした(笑)人柄の中に、驚くほど揺るぎなく強い信念があって。
終盤、“遊んできた”兄弟二人を、全てお見通しの目で見据えて
「悪いことをしたんじゃないか」
と、問い詰めるシーンのあの表情がもう…内側からにじみ出る気迫に圧倒されました

梨江子の事故死、自らの病と、24年前の事件以降も次々と奇禍に遭っても
気丈に、後ろを向くこともなかった正志を見ていると
生きる意志の持ち方によって、世界が変わるんだ、と思えてくるんですよね…
この父だったからこそ、母が笑顔を取り戻せたんだろうし
この両親だったからこそ、兄弟が素直に仲良く育ち、奥野家は奥野家であったんだなぁ、と。
とはいえ、そんな最強の家族に囲まれていようと、
春が抱え込んだ出生の秘密、それによる自問自答から解放される日々は
そう簡単には訪れる訳が無くて…

彼が最終的に結論として出した“浄化”の行為は
世間的にはもちろんやってはいけないことなんだけども、
このお話として見る限りは、春の思う決着の付け方が叶ったのなら良かった、と思えました。
たぶん、渡部さん演じる葛城が、ろくでもない悪人だったからだな(苦笑
サーカスのピエロを見て、
「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる」
と正志。
タイトルに込められた意味に納得の瞬間でした

「春が 二階から落ちてきた」
桜舞い散る、学校校舎からの春の軽やかな飛び降りで始まった冒頭。
終わりは同じように、自宅からフワリと飛び降りる春。
春が解放されたことの象徴のようなラストには、静か~に胸が熱くなりました

二人の様子から見ると、自首はしなかったようですが
これについてはもう突っ込むことが野暮ですね

***
数々の重たい出来事にぶつかりながらも
こんなに温かい気持ちで見終えることが出来るなんて、本当に不思議な映画でしたわ~
「家族」という軸がブレなかったからかな。
思い返すと奥野家の家族の笑顔ばかり浮かんできますから

それにしても、春役の岡田将生さん、最近では『ハルフウェイ』で観ていたんですが
雰囲気が全然違ってビックリしました。
もちろん役のせいもあるでしょうけど、何か別人みたいに思えたんですよね~
それほど春だった、ってことですかね

加瀬さんは、ある意味新鮮味は足りない役柄ではあったけど、
やっぱり自然体の演技は最高ですね

そうそう、夏子さん役の吉高さん!
出演されていると知らなかったので、出てきたときに嬉しいサプライズになりました(笑
夏子さんの存在が実はキーというのもしてやられましたわ~

小日向さんと鈴木京香さん、渡部さんは…もう、言うことありません(笑
役者の真髄を見せていただきました!
「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」
「楽しそうに生きていれば、地球の重力なんてなくなる」
「自分自身がこの世で見たいと思う変化になりなさい」
他にもたくさんある素敵な言葉にも出会えたし、なんていうか
辛いことがあったりしたときは思い出したい映画になりそうです

主題歌↓もとても良かった

![]() | Sometimes (2009/05/20) S.R.S 商品詳細を見る |
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