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オリヲン座からの招待状
『オリヲン座からの招待状』を観て来ました。
公式HPはこちら→http://www.orionza-movie.jp/
あらすじ(goo映画より)-----------------------------
町の映画館・オリヲン座は、毎日、たくさんの人で賑わっていた。
経営しているのは映写技師の豊田松蔵と妻・トヨだ。
ある日、一人の青年が映画館にやってきた。映画を観たくて仕方がないが、お金がない。
トヨはその青年を「途中からだから」と言って入れてやった。
上映が終ると、その青年、留吉は松蔵にここで働かせてくれと頼み込む。
留吉は熱心に働き、映写技師となる。
しかし、松蔵が急死してから、映画館は段々寂れるように…。
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以下、感想(ネタバレ少々)。
山場と言う山場、派手さは一切なく、静かに深ーく物語が進んでいくといった感じでした。
画面を見ているだけで、そこにある空気を感じられ
“間”が語るとはこういうことか、と
印象的だったのは、宮沢さん演じるトヨが自転車に乗るシーン
彼女が笑顔で向かってくる、あのシーンだけでもトヨがどういった女性なのかが伝わってきて。
古風でか細くて繊細だけど芯は強く、茶目っ気たっぷりなトヨ。
いつのまにか、留吉視点で愛を持って見ている自分がいました
宮沢さん、年齢相応の美しさが際立っていて、浴衣姿には
女の私でもグっときてしまいましたよ(おっさんか
加瀬さん演じる留吉は序盤、オリヲン座に来たときは17歳という設定!
でも、さわやかにチャリこいでる姿は無理がなくそのくらいの歳に見えるのがスゴイ(笑
真っ直ぐで朴訥な青年、ぴったりハマっていました
宇崎竜童さん、個人的に技師のイメージに合ったかというとそうでは無かった(爆
のですが、彼の演じる松蔵の懐の深さと粋な男臭さが素晴らしかったです
で、最初気づかなかったのですが、祐次の子役が小清水一揮くんに似てるなぁと
思ったら…やっぱりそうで
まさか同時期にこの作品と『三丁目~』、どちらにも出ているとは!
何か狙いでもあったんでしょうか??
祐次と良枝の子供時代の背景、大人になってからも特に詳しくは描かれていないので
その辺りは絡みとしてイマイチな印象でしたが、
最後の留吉の挨拶が素晴らしすぎて、細かいことはまぁいいかと思えてしまいました(笑
えー、結局は加瀬さん見たさで行ったようなものですので(笑
(珍しく前売り券まで買っていた。↑特典のレターセット)
そういった意味ではストーリー等に特別の期待は抱いてなかったのですが
一つの映画館が時代の流れによって廃れていく、その中で
純粋に、一途にその場所を守るために生きている彼らが
お世辞でなくうらやましく思える、素敵な作品でした
時代設定等も含めて『三丁目~』と比較しがちになりそうですが
全く別物として、どちらも楽しめる映画だと思います
そうそう、作中に流されていました『無法松の一生』、
どんな映画なのか観てみたくなりました。
これを知っていたらもっとストーリーを楽しめたんだろうなぁ…
今度レンタルで見つけられたら見てみようと思います